北朝鮮のミサイル発射「残念」、対話の道は開かれている＝米高官

　１０月３日、米国のクリテンブリンク国務次官補（東アジア・太平洋担当）は３日、北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、日本上空を通過させたことについて「残念」だとコメントした。バンコクで２０２１年１２月撮影（２０２２年　ロイター/Kay Johnson）

［ワシントン　３日　ロイター］ - 米国のクリテンブリンク国務次官補（東アジア・太平洋担当）は、北朝鮮が日本上空を通過する弾道ミサイルを発射したことについて「残念」だとコメントした。ただ、対話の道は依然開かれていると述べ、地域をさらに不安定化させる行動を控えるよう求めた。同時に韓国と日本を全力で守るとも表明した。

米韓研究所（ＩＣＡＳ）主催のオンラインイベントで話した。

また、中国について、北朝鮮による制裁逃れにさらに対処する必要があると指摘。さらに、中国とロシアは北朝鮮の調達網遮断にもっと取り組む必要があるとした。

クリテンブリンク氏は「（北朝鮮が）対話の道を歩んで真剣かつ持続的な外交にコミットし、地域をさらに不安定化させる行動を控えることを促す」と述べた。

米国は前提条件なしに北朝鮮と対話する用意が依然としてあると表明。「残念ながら、これまでところ弾道ミサイル発射などの挑発行為が増えているという反応しかない。これは北朝鮮にとっても、われわれにとっても生産的な道ではない」と語った。

また、北朝鮮の核実験再開が政治的な決断次第だという米国の分析に改めて言及し、そのような「危険な」行為は「地域と国際社会の安定と安全保障を深刻に脅かす重大なエスカレーション」を意味すると指摘。

「そのような行為は満場一致で非難されること、長期的な平和と安定に向けた唯一の道は交渉にあることを北朝鮮が認識することが国際社会の最善の利益になる」と述べた。

同盟国の韓国と日本を守るために「国力のあらゆる要素を動員し、必要な全ての措置を講じる」と表明した。