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英当局、今冬はガス不足に陥る「著しいリスク」ありと警告

2022年10月04日(火)08時35分

 10月3日、英ガス電力市場監督局(Ofgem)は、この冬に英国がガス不足に陥る「著しいリスク」があり、ウクライナにおける戦争と欧州向け供給制約が原因で緊急事態に直面する可能性がある、と警鐘を鳴らしている。写真はウェールズ・ペンブロークのガス発電所。2012年9月撮影(2022年 ロイター/Rebecca Naden)

[ロンドン 3日 ロイター] - 英ガス電力市場監督局(Ofgem)は、この冬に英国がガス不足に陥る「著しいリスク」があり、ウクライナにおける戦争と欧州向け供給制約が原因で緊急事態に直面する可能性がある、と警鐘を鳴らしている。

ロシア産ガスは、英国のガス需要全体の約4%を満たしているに過ぎない。ただ欧州への供給に混乱が生じていることで英国の価格も押し上げられ、他の地域からのガス確保も難しくなる恐れがある。

Ofgemは電力会社SSE宛て書簡で、この冬には一部の天然ガス火力発電所へのガス供給が制限され、発電が停止する緊急事態が生じかねないと伝えた。SSEは、当局の臨時措置で必要なガス供給が受けられなくなり、約束した量の電力を生産できなかった場合に電力事業者に求められる課徴金について詳しい説明を求めていた。

またOfgemはこの書簡公開後に電子メールで「われわれはこの冬、あらゆるシナリオを想定しなければならない。その結果として電力系統運用会社ナショナル・グリッドESOやガスシステム運用会社GSO、および政府と協力し、英国のエネルギーシステムが準備万端で冬を迎えられる取り組みを進めている」と述べた。

ロイター
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