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ロシア軍、ザポロジエ近郊にミサイル攻撃 市民少なくとも30人死亡
ウクライナ南部のザポロジエ市近郊で9月30日、市民が乗った車の列がロシア軍のミサイル攻撃を受け、少なくとも30人が死亡、約100人が負傷した。提供写真(2022年 ロイター/)
[ザポロジエ(ウクライナ) 30日 ロイター] - ウクライナ南部のザポロジエ市近郊で30日、市民が乗った車の列がロシア軍のミサイル攻撃を受け、少なくとも30人が死亡、約100人が負傷した。現場では遺体が辺りに散乱するなど、凄惨な状況になっている。
当局者によると、市民らはロシア軍の制圧下にある地域に住む親族らに物資を届けるなどの目的で、ザポロジエ市近郊にある自動車市場に集まっていた。
ウクライナのゼレンスキー大統領はビデオ演説で「ロシアはウクライナの市民を意図的に殺害した。ロシア軍はミサイルがどこに当たるか知っていた」とし、「非人間的な行為であり、法律で裁かれなければならない」と述べた。
ロシアのプーチン大統領はこの日、先の「住民投票」でロシアへの編入を圧倒的多数で支持したウクライナ東・南部のルガンスク、ドネツク、へルソン、ザポロジエ4州の併合を宣言し、4州の親ロシア派代表と併合条約に署名。その後、モスクワ中心部の赤の広場で開催されたウクライナ東・南部4州併合を祝うテレビ中継のコンサートで、ロシアがウクライナにおける「軍事作戦」で勝利すると誓った。
攻撃は併合条約署名の数時間前に発生。ゼレンスキー氏は「赤の広場で歌い、ザポロジエについて語りながら、ロシアは自らこうした攻撃を行った。人間のすることではない」と語った。
ザポロジエの警察当局者によると、市民が集まっていた自動車市場に「S300ミサイル」3発が命中。ロシア軍は制圧下に置いている地域に向かう市民らがここに集まることを知っていたとし、完全に意図的な攻撃だったとの見方を示した。