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ウクライナ、30日に緊急国家安全保障会議 ロシア編入手続きに対応
ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア大統領府が30日にウクライナ東・南部4州を正式にロシアに編入する手続きを行うと発表したことを受け、同日に国家安全保障・国防会議の緊急会合を開く。写真は14日、ロシア軍から奪還した東部ハリコフ州のイジュムを訪問し、ウクライナ国家を歌うゼレンスキー大統領(2022年 ロイター/Ukrainian Presidential Press Service/Handout via REUTERS)
[キーウ(キエフ) 29日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア大統領府がウクライナ東・南部4州の「住民投票」を実施したばかりの占領地域を正式にロシアに編入する手続きを30日に行うと発表したことを受け、同日に国家安全保障・国防会議の緊急会合を開く。
同会議のダニロフ書記は、地元テレビ局に対し「国の根幹に関わる重要決定」を下すことになると述べた。詳細には踏み込まなかった。
国家安全保障・国防会議は、軍最高司令官、国防相、外相、首相、保安庁長官らで構成。大統領の下、国家安全保障政策の策定を行う。
ゼレンスキー大統領は、ウクライナ東・南部4州で親ロシア派勢力が強行したロシアへの編入を問う「住民投票」は違法との考えを繰り返し強調。ウクライナは強硬に対応すると警告している。
大統領府によるとゼレンスキー氏はこの日、イタリアのドラギ首相と電話会談を行い、「ウクライナは領土の一体性を回復する。ロシアによる(投票の)結果の承認に、ウクライナは極めて厳しく対応する」と述べた。