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日中首脳会談、現時点で何も決まっていない=国交回復50周年で官房長官
松野博一官房長官は28日午後の会見で、明日29日に国交回復50周年を迎える日中関係に関連し、日中首脳会談について現時点で決まっていることはないと述べた。写真は中国の国旗。北京で2019年5月撮影(2022年 ロイター/Jason Lee)
[東京 28日 ロイター] - 松野博一官房長官は28日午後の会見で、明日29日に国交回復50周年を迎える日中関係に関連し、日中首脳会談について現時点で決まっていることはないと述べた。
また、国交回復から節目の50年を迎える日中関係について、松野官房長官は「様々な可能性とともに多くの課題や懸念にも直面している」と指摘。日本政府の外交方針として「主張すべきは主張し、対話を重ね責任ある行動を求めつつ共通の諸課題について協力し、建設的かつ安定的な日中関係を双方の努力で構築していくことが重要である」とし、これまでの見解を繰り返した。
また、29日に都内で開かれる日中国交回復50周年を記念したレセプションへの政府出席者については「調整中である」と述べた。
松野官房長官は28日、安倍晋三元首相の国葬に中国から参列した全国政治協商会議の万鋼副主席と会談し「両国首脳の認識である建設的かつ安定的な日中関係の構築の実現に向け、ともに努力していくことが重要であるとの認識を共有した」と語った。
今回の国葬の警備体制について松野官房長官は、全国から約2万人の警察官が動員され、過去の首相経験者の葬儀との比較では最大規模になったとした。
また、いわゆる弔問外交に関し松野官房長官は、岸田文雄首相が38カ国、林芳正外相が23カ国の外国政府要人と会談したと説明した。