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ロシア人のEU入境、1週間で30%増加 部分動員令受け
欧州国境沿岸警備機関(フロンテクス)は9月27日、ロシアの部分動員令以来、欧州連合(EU)に入境するロシア人が激増していると発表した。写真は25日、ロシアのヤクーツクで、部分動員に抗議し伝統舞踊を踊る人々。ソーシャルメディア動画から取得した静止画像(2022年 ロイター/SAKHADAY/via REUTERS)
[ベルリン 27日 ロイター] - 欧州国境沿岸警備機関(フロンテクス)は27日、ロシアで部分動員令が発表されてから欧州連合(EU)に入境するロシア人が激増しており、ロシアが徴兵制導入に備えて国境を封鎖した場合、違法入境が増加する公算が大きいと発表した。
ウクライナでの戦況悪化を受け、ロシアのプーチン大統領は21日、軍の部分動員令に署名。数千人のロシア人が近隣諸国に脱出した。
フロンテクスは「過去1週間(9月10─25日)に約6万6000人のロシア人がEUに入境。これは前週を30%超上回る規模。大半がフィンランドとエストニアに到着している」と説明した。
さらに、過去4日間だけで3万人がフィンランドに到着しているとした。入境しているロシア人の大半が、居住許可証や査証または二重国籍保有者という。
また、「ロシアが徴兵制導入に備えて国境を閉鎖した場合、違法入境が増えるとみている」とし、長期的にはEUにおけるロシア人の不法滞在が増加する恐れもあるとの見解を示した。