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ロシア、人民元決済のシェア3位に浮上 米欧の制裁が影響
国際送金・決済システムのSWIFTのデータによると、ロシアは中国本土以外の人民元決済額のシェアで香港と英国に次ぐ3位に浮上した。米欧の対ロシア制裁の影響が浮き彫りとなった。写真は人民元紙幣。北京の銀行で2016年3月撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[ロンドン 18日 ロイター] - 国際送金・決済システムのSWIFT(国際銀行間通信協会)のデータによると、ロシアは中国本土以外の人民元決済額のシェアで香港と英国に次ぐ3位に浮上した。米欧の対ロシア制裁の影響が浮き彫りとなった。
ロシアの企業や銀行は7月、国際的な元決済額の4%近くを占め、前月の1.42%からシェアを拡大した。ロシアがウクライナ侵攻を開始した2月はゼロだった。
香港のシェアは73.8%で首位を維持し、英国は6.4%だった。
ロシアによる元決済の急拡大は、米欧の制裁が効果を発揮し、ドルを中心とする国際金融システムからロシアを締め出しているという見方を後押しするものだが、同時にロシアと中国の関係緊密化を招いているとも言える。
SWIFTの最新データでは、ロシアの通貨ルーブルが通貨別決済シェアで上位20位から外れたことも確認された。
昨年12月時点は0.3%のシェアで16位に入ったが、それ以降は上位20位に入っていない。
上位4位は米ドル、ユーロ、英ポンド、日本円で、元は5位だった。