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ウクライナ大統領、ロシア人のビザ取得禁止をEUに要請
8月12日、ウクライナのゼレンスキー大統領は、EU諸国に対し、EUが誰でも入れる「スーパーマーケット」にならないよう、ロシア人のビザ取得を禁止するようあらためて呼びかけた。写真は7月、キーウで撮影(2022年 ロイター/Valentyn Ogirenko)
[12日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は12日、欧州連合(EU)諸国に対し、EUが誰でも入れる「スーパーマーケット」にならないよう、ロシア人のビザ取得を禁止するようあらためて呼びかけた。
ただ、プーチン大統領の政策に抵抗して、自由や命が危険にさらされ、支援を必要としているロシア人については例外だとした。
ゼレンスキー氏は夜の定例演説で「ロシアの殺人者や国家テロの共犯者が(EU加盟国間を自由に往来できる)シェンゲン・ビザを使わないという保証がなければならない」と発言。「第二に、欧州共通の価値観を破壊してはならない。客が誰かを重要視せず、客がお金を払うことだけを重要視するスーパーマーケットに欧州を変えてはならない」と語った。
ゼレンスキー氏はこれに先立ち、米紙ワシントン・ポストのインタビューで初めてロシア人に対するビザ発給禁止を要請。ロシア人は哲学を変えるまで自分たちの世界に住むべきだと述べた。
ロシアのペスコフ大統領報道官はゼレンスキー氏の訴えを非難し、「ロシア人あるいはロシアを孤立させようとする試みは、何の見通しもないプロセスだ」と述べた。