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50億ドルのIMF新規融資、債権者の安心材料に=ウクライナ大統領経済顧問
8月12日、ウクライナのオレグ・ウステンコ大統領経済顧問は、ロイターに対し、国際通貨基金(IMF)から新たに50億ドルの融資を確保すれば、ロシアとの戦争で疲弊したウクライナのマクロ経済が制御可能だと債権者を安心させることができるとの認識を示した。インドネシアのバリで2018年10月撮影(2022年 ロイター/Johannes P. Christo)
[キエフ 12日 ロイター] - ウクライナのオレグ・ウステンコ大統領経済顧問は12日、ロイターに対し、国際通貨基金(IMF)から新たに50億ドルの融資を確保すれば、ロシアとの戦争で疲弊したウクライナのマクロ経済が制御可能だと債権者を安心させることができるとの認識を示した。
IMFからの期間1年半程度の新規融資は、経済危機を乗り切るための150億─200億ドルの大規模融資プログラムにつながる可能性があるとした。
ウステンコ氏は、ウクライナ当局がこの要請の可能性についてIMFと連絡を取っていると述べ、できるだけ早く協議を進展させたい考えを示した。
IMFはコメントを控えた。
先月には、ウクライナ国立銀行(中央銀行)のシェフチェンコ総裁が訪問中のロンドンでロイターとのインタビューに応じ、国内経済を立て直すため、IMFと年末までに150億─200億ドルの融資プログラムで合意することを目指すと述べていた。
多額の融資要請はウクライナの債務の持続可能性についても疑問を投げかけ、IMF内で激しい議論を引き起こしている。