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米FDA、新派生型に対応できるワクチンへの設計変更を推奨
米食品医薬品局(FDA)は6月30日、この秋に開始する新型コロナウイルスワクチンのブースター接種(追加接種)を巡り、現在主流となっているオミクロン株の新たな派生型「BA.4」と「BA.5」を標的に加える形にワクチンを設計変更するよう、製薬各社に推奨した。2020年8月、メリーランド州で撮影(2022年 ロイター/Andrew Kelly)
[30日 ロイター] - 米食品医薬品局(FDA)は30日、この秋に開始する新型コロナウイルスワクチンのブースター接種(追加接種)を巡り、現在主流となっているオミクロン株の新たな派生型「BA.4」と「BA.5」を標的に加える形にワクチンを設計変更するよう、製薬各社に推奨した。
FDAの諮問委員会が28日、追加接種でオミクロン変異株への対応を勧告したことを受けた決定。背景には、米疾病対策センター(CDC)のデータで米国の感染者の50%以上をBA.4とBA.5が占めているという事情がある。
バンダービルト大学医療センターの感染症専門家ウィリアム・シャフナー氏は、設計変更されたワクチンが登場すれば、現在のワクチンよりも防御力が高まる可能性があるとの見方を示した。
FDAは、秋の初めから半ばにこうした「修正ワクチン」が使用可能になるとの期待を表明。幹部の1人はロイターに、承認手続きを進める上で新たな臨床試験を義務付けないと話している。