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豪大手銀行、住宅ローン固定金利引き上げ 借り入れコスト上昇で
6月30日、豪大手銀行2行は、借り入れコストの上昇に伴い、住宅ローンの固定金利を引き上げたと発表した。写真はオーストラリア・コモンウェルス銀行のビル。2020年6月、シドニーで撮影(2022年 ロイター/Loren Elliott)
[シドニー 30日 ロイター] - 豪大手銀行2行は30日、借り入れコストの上昇に伴い、住宅ローンの固定金利を引き上げたと発表した。広報担当がロイターに述べた。金利上昇を受けてブレーキがかかっている住宅市場への一段の圧力となる。
オーストラリア・コモンウェルス銀行(CBA)とオーストラリア・アンド・ニュージーランド(ANZ)銀行は、住宅ローンの固定金利をそれぞれ1.4%ポイント、0.9%ポイント引き上げた。
HSBCは1.5%ポイント引き上げた。
過去2カ月にわたる豪準備銀行(RBA、中央銀行)の利上げを受けて、住宅ローンの変動金利が上昇。固定金利も今回引き上げられたことは、RBAが今後さらなる引き締めを行うとの予想を反映している。
シンクタンク、グラタン研究所の経済政策プログラムディレクター、ブレンダン・コーツ氏は「新型コロナウイルスの流行時に(住宅)価格が上昇したのは、低金利が長期化するとの観測が背景にあったからだ。それが覆された」と語った。