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米JDパワー自動車調査、初期品質が36年で最低 労働力不足などで
6月28日、米消費者調査会社JDパワーの2022年自動車初期品質調査は、米国内で販売された車両100台当たりの不具合箇所(PP100)が前年から11%増加し、品質は過去36年間で最低となった。写真は米ワシントン州オリンピアの高速道路。2021年12月撮影(2022年 ロイター/Stephanie Keith)
[28日 ロイター] - 米消費者調査会社JDパワーの2022年自動車初期品質調査は、米国内で販売された車両100台当たりの不具合箇所(PP100)が前年から11%増加し、品質は過去36年間で最低となった。労働力不足や供給網の混乱が引き続き自動車メーカーに打撃を及ぼしていることが浮き彫りになった。
調査は2月から5月にかけて、22年モデルイヤーの車両を対象に実施。販売とリースの8万4165台のデータから、初期に報告された不具合箇所を調べた。PP100が低いほど車両の品質が良いことを示す。
最も数値が良かったのはゼネラル・モーターズ(GM)の「ビュイック」の139PP100。最も悪かったのはステランティスの「クライスラー」。今回初めて調査の対象となったテスラは226PP100だった。
今回の調査では、バッテリー式電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)の初期の不具合箇所が内燃エンジン車よりも多いことも明らかになった。
大手自動車メーカーは20年の新型コロナウイルスのパンデミック発生以来、サプライチェーン(供給網)の混乱や工場での労働者不足への対応に苦慮している。
JPパワーのグローバル・オートモーティブ部門のディレクター、デービッド・アモデオ氏は「この1年間、自動車メーカーとそのディーラーが直面した多くの難題を考えると、初期品質がもっと劇的に低下しなかったことは、いささか驚きだ」と述べた。