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米国の新型コロナ入院患者、10万人突破 過去8カ月で最多
米厚生省によると、同国で26日、新型コロナウイルスの入院患者が10万人を超え、過去8カ月間で最多となった。写真はフロリダ州タンパの病院で3日撮影(2021年 ロイター/Octavio Jones)
[26日 ロイター] - 米厚生省によると、同国で26日、新型コロナウイルスの入院患者が10万人を超え、過去8カ月間で最多となった。
感染力の強いデルタ株の流行で医療体制が逼迫している。
入院患者は、過去1カ月間で2倍以上に増加。米疾病対策センター(CDC)のデータによると、過去1週間は平均で1時間ごとに500人以上が新型コロナで入院している。
ロイターの集計によると、同国では1月6日に入院患者が13万2051人に達し、過去最多を記録した。
今年序盤にはワクチン接種が急ピッチで進み、入院患者は6月28日に今年最低の1万3843人に減少していた。
ただ、デルタ株が主流となった7月には、入院患者がにわかに急増。今回の感染局面の震源地は南部だが、入院患者は全米で増加している。
厚生省のデータによると、入院患者が最も多いのはフロリダ州。次にテキサス州、カリフォルニア州が続いている。
アラバマ、フロリダ、ジョージアの各州では、集中治療室の病床利用率が95%を超えている。
<子供の入院も増加>
デルタ株の流行で、子供の入院も記録的な水準に増加。厚生省によると、2000人以上の子供が新型コロナの感染もしくは感染疑いで入院している。カリフォルニア州、フロリダ州、テキサス州が全体の約32%を占める。
全米の入院患者に子供が占める割合は約2.3%。12歳未満の子供にはワクチン接種が認められていない。
同国は米ファイザー製ワクチンの子供への接種を秋までに承認することに期待を寄せている。
米大統領首席医療顧問を務めるファウチ国立アレルギー・感染症研究所所長は今週、ワクチン接種が一段と拡大すれば、米国は来年初旬までに新型コロナの流行を制御できるとの認識を示した。
CDCによると、少なくとも1回のワクチン接種を受けた人は、人口の約61%。