ニュース速報

ワールド

ASEAN、ミャンマー特使にブルネイ第2外相を起用 

2021年08月05日(木)08時35分

FILE PHOTO: Brunei's Second Minister of Foreign Affairs Erywan Pehin Yusof addresses the 74th session of the United Nations General Assembly at U.N. headquarters in New York City, New York, U.S., September 30, 2019. REUTERS/Brendan McDermid

[ジャカルタ 4日 ロイター] - 東南アジア諸国連合(ASEAN)は4日、国軍のクーデターによる混乱が続くミャンマーにブルネイのエルワン第2外相を特使として派遣することを決めたと発表した。

今週行われたASEAN外相会合の声明によると、エルワン氏は、ミャンマーで暴力を停止させ、国軍と民主派の対話の橋渡しを行うことを目指す。同国への人道的支援措置の監督も行う。詳細は発表されていないが、声明はASEANの人道的支援の調整部門に「政策ガイダンス」に従って活動を開始するよう求めている。

ミャンマーでは半年前に国軍がクーデターにより全権を掌握し、市民への弾圧が続いている。経済は崩壊し、新型コロナウイルスの感染拡大で医療提供体制は逼迫度を増している。

国連や米国、中国などは、ミャンマーも加盟するASEANに対して、情勢安定化に向けた外交努力を求めていた。

ブリンケン米国務長官は今週オンライン形式で出席したASEAN外相との会議で、国軍に暴力停止を促すため統一した行動をとるよう訴えた。また、不当に拘束されている人々を釈放し、民主化への道を復活させるよう求めた。

ミャンマーでは、民主化指導者のアウン・サン・スー・チー氏など多くの人が拘束されている。

インドネシア外務省は、特使はすぐに活動を開始し、ミャンマーの「すべての関係者に完全にアクセスできる」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:ホームレス化の危機にAIが救いの手、米自

ワールド

アングル:印総選挙、LGBTQ活動家は失望 同性婚

ワールド

北朝鮮、黄海でミサイル発射実験=KCNA

ビジネス

根強いインフレ、金融安定への主要リスク=FRB半期
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ公式」とは?...順番に当てはめるだけで論理的な文章に

  • 3

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32、経済状況が悪くないのに深刻さを増す背景

  • 4

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 5

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 6

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 7

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 8

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 7

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 8

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 9

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中