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米、コロナ新規感染・死者が増加 ワクチン接種も加速
米政府当局者は2日、新型コロナウイルスの国内感染状況について、感染力の強いデルタ型変異株を巡る懸念からワクチン接種率が上昇しているものの、ここ1週間で新規感染者と入院者、死者が増加したと明らかにした。写真は、米フロリダ州で行われたコロナの検査。2021年8月2日に撮影。(2021年 ロイター/Octavio Jones)
[ワシントン 2日 ロイター] - 米政府当局者は2日、新型コロナウイルスの国内感染状況について、感染力の強いデルタ型変異株を巡る懸念からワクチン接種率が上昇しているものの、ここ1週間で新規感染者と入院者、死者が増加したと明らかにした。
ホワイトハウスの新型コロナ対策調整官を務めるジェフ・ザイエンツ氏は記者会見で「デルタ株の広がりによる感染者数の増加継続を引き続き懸念している」と述べ、ワクチン接種率の低い地域で感染が目立っていると指摘。
過去1週間の感染者の3人に1人がフロリダ州とテキサス州で確認されたとした。
一方、デルタ株を巡る懸念からワクチン接種も増え、過去数週間で1日当たりの新規接種者の平均が70%近く増加。ここ7日間に300万人の国民が1回目の接種を受け、少なくとも1回接種した成人の割合が2日時点で70%に到達したという。
ただ、ザイエンツ氏は「接種資格のある約9000万人の国民が依然として未接種だ」とし、接種を呼び掛けた。
米疾病対策センター(CDC)のワレンスキー所長は、7月31日時点で国内の1日当たり新規感染者は約7万2000人で、前週から44%増加したほか、2020年夏のピークを上回っていると指摘。
入院者は41%増加し、死者も25%増の1日当たり300人に上っているとした。
ザイエンツ氏は、連邦政府職員にワクチンの接種か定期的なコロナ検査などを義務付けるホワイトハウスの政策が、企業に同様の指針採用を促す一助になり、職場や学校に復帰する際に接種を義務付ける流れが広がっているとも述べた。
ワレンスキー氏は3回目の追加接種(ブースター接種)について、現時点では推奨されていないとした上で、自ら追加接種を選択した人にはデータを報告するよう求めた。