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香港国安法で初の有罪判決、「スローガンは独立を扇動」

2021年07月27日(火)20時03分

香港の高等法院(高裁)は27日、国家安全維持法(国安法)を初めて適用した裁判で、被告の男性にテロ活動罪と国家分裂扇動罪で有罪判決を言い渡した。高等法院に入る被告を乗せたバス、27日撮影。(2021年 ロイター/Tyrone Siu)

[香港 27日 ロイター] - 香港の高等法院(高裁)は27日、国家安全維持法(国安法)を初めて適用した裁判で、被告の男性にテロ活動罪と国家分裂扇動罪で有罪判決を言い渡した。

唐英杰被告(24)は抗議デモの際にバイクで警官隊に突入したとされる。またデモのスローガン「光復香港、時代革命(香港を取り戻せ、時代の革命だ)」の旗を掲げたことで独立を扇動した罪に問われていた。

この裁判は香港政府の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官が選んだ裁判官が担当した。被告の保釈や陪審員の参加が認められなかったことで民主派活動家や人権団体から批判されている。

量刑は29日以降に宣告される。唐被告は全ての罪について無罪を主張していた。

裁判ではスローガンの解釈が主な焦点となった。弁護側に呼ばれた2人の専門家は約2500万件のネット上の投稿などを調査してスローガンの意味を分析した結果、香港独立と「実質的な関連性はない」と主張した。

しかし裁判官は判決文の要旨で「こうした言葉を掲げることで独立を扇動することが可能だ」と断じた。被告はスローガンが独立を意味することを認識しており、これを伝えようとしたほか、「政治的目標」があり、行動によって「社会に重大な損害」をもたらしたとした。

ロイター
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