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ロシア首相の択捉島訪問、外務次官が駐日大使呼んで抗議=官房長官
7月26日、 加藤勝信官房長官(写真)は記者会見で、ロシアのミシュスチン首相が同日、北方領土の択捉島を訪れたことに対し、外務省の森健良事務次官が同日午後、ガルージン駐日大使を呼び、抗議したと説明した。写真は2019年9月、都内で撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)
[東京 26日 ロイター] - 加藤勝信官房長官は26日午後の会見で、ロシアのミシュスチン首相が同日、北方領土の択捉島を訪れたことに対し、外務省の森健良事務次官が同日午後、ガルージン駐日大使を呼び、抗議したと説明した。
加藤官房長官によると、森次官がロシア大使に対して日本側の立場を申し入れ「強く抗議した」という。
その上で「北方4島はわが国が主権を有する島々である」と指摘。ロシアとは領土問題を解決し、平和条約を締結するとの基本的な立場に基づいて「粘り強く取り組んでいく」と述べた。
北方4島は日本が自国の領土であると主張し、ロシアが実効支配している。
今後、ロシアのプーチン大統領と菅義偉首相が首脳会談を行うことはないのか、との質問に「具体的な日程は決まっていない」と述べるとともに、さまざまなレベルでの協議の必要性について言及した。
一方、東京五輪の開会式で、天皇陛下の開会宣言の途中で菅首相と小池百合子都知事が立ち上がったことに関し、加藤官房長官は大会の運営に関することは「組織委員会に尋ねてほしい」と話し、それ以上の言及を避けた。