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香港政府ナンバー2に保安局長が昇格、締め付け強化との批判も

2021年06月25日(金)17時24分

6月25日、中国政府は、香港のジョン・リー保安局長を香港政府ナンバー2の政務官に昇格させる人事を承認した。後任の保安局長には香港警察トップのクリス・タン氏(写真)を充てる。写真は昨年8月、香港で撮影(2021年 ロイター/Tyrone Siu)

[香港 25日 ロイター] - 中国政府は25日、香港のジョン・リー保安局長を香港政府ナンバー2の政務官に昇格させる人事を承認した。後任の保安局長には香港警察トップのクリス・タン氏を充てる。

中国政府による香港の締め付けが一段と強化されるとの批判が出ている。

リー氏は63歳で、警察出身。政務官に治安の専門家が就くのは1997年の香港返還後で初めて。これまでは経済・社会政策に精通した人物が政務官を務めていた。

香港政府の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は「(2人は)長年にわたり、政府で優れた業績を残しており、リーダーシップのスキルが証明されている」との声明を発表。

非政府組織(NGO)「香港民主委員会」の朱牧民氏は「(2人の)昇格により、香港は警察国家への移行を一気に完全に成し遂げた」と批判した。

リー氏とタン氏は、香港国家安全維持法(国安法)の施行で香港の自治権と民主的なプロセスを侵害したとして、昨年8月に米政府の制裁対象となった香港・中国当局者11人に含まれている。

ロイター
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