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米議会、対中法案通過に数週間かかる可能性 下院が独自法案計画

2021年06月16日(水)12時37分

 米議会が中国との技術競争に備えた包括的な対中法案を通過させるのに数週間かかる可能性が出ている。写真は米国と中国の国旗。4月上海で撮影(2021年 ロイター/Aly Song)

[ワシントン 15日 ロイター] - 米議会が中国との技術競争に備えた包括的な対中法案を通過させるのに数週間かかる可能性が出ている。下院が独自の法案を計画しており、上院が今月可決した内容とすり合わせる必要があるためだ。

民主党のホイヤー下院院内総務は、下院委員会が法案に取り組んでおり、超党派の支持を得て通過できることを望んでいると説明。記者団に「下院の委員会もしくは各委員会はそれぞれが表明したいと考えている見解を有しているのだと思う」とした上で、「法案が進められることを期待している」と述べた。

下院が法案を通過させれば、上下両院の交渉担当者が協議を通じて内容の違いを解決し、最終法案で合意する必要がある。その上で上下両院が最終法案を可決し、バイデン大統領の署名を経て成立となる。

上院は8日、中国との技術競争に備える包括的な対中法案を賛成68、反対32で可決した。超党派によるこの法案は、米国の技術や研究の強化に約1900億ドルを充てる内容。また、半導体・通信機器の生産・研究の強化に約540億ドルを支出する。うち20億ドルは、深刻な供給不足に陥っている自動車向け半導体に充てられる。

今のところ、半導体分野の面で下院の法案が上院の内容とどのように異なるのかは不明だ。

ロイター
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