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ミャンマー国営メディア、少数民族の武装集団が25人殺害と非難
ミャンマー国営メディアは14日、同国東部で少数民族の武装集団が先月47人を拉致し、建設作業員25人を殺害したと伝えた。写真はタイ国境に近いカレン族の支配地域。4月撮影(2021年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[14日 ロイター] - ミャンマー国営メディアは14日、同国東部で少数民族の武装集団が先月47人を拉致し、建設作業員25人を殺害したと伝えた。
少数民族のカレン民族防衛機構(KNDO)と軍事政権のコメントは取れていない。ロイターは国営メディアの報道の内容を確認できていない。
ミャンマーでは2月1日の軍事クーデター以降、国境付近の一部の地域で紛争が再燃している。
国営メディア「グローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマー」と国軍が所有する「ミャワディ・テレビジョン」は、森林開拓地に横たわる25人の遺体の写真を公開した。
両メディアによると、建設作業員はタイとの国境に近いミャワディ地区の橋で建設作業を行っていたが、5月31日に拉致された。子供10人と女性6人も含まれていたという。
KNDOは1947年以降、少数民族カレン族の自治権拡大を求めて戦っており、クーデターに強く反発している少数民族の武装組織の一つ。
人権団体の政治犯支援協会(AAPP)によると、ミャンマーでは2月のクーデター以後、治安当局による反対派弾圧で860人以上が殺害された。軍事政権は、死者数ははるかに少ないと主張している。