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イラン核合意、間接協議が再開 制裁解除巡り厳しい交渉続く
6月12日、イラン核合意の立て直しに向けた米国とイランとの間接協議がウィーンで再開された。写真はイランの国旗。ウィーンの国際原子力機関(IAEA)本部が入る建物で5月撮影(2021年 ロイター/Lisi Niesner)
[ウィーン 12日 ロイター] - イラン核合意の立て直しに向けた米国とイランとの間接協議が12日、ウィーンで再開された。欧州連合(EU)は厳しい交渉が行われていると述べた。
6回目となる今回の協議はこれまでと同様、市内の高級ホテルでイラン、ロシア、中国、フランス、英国、ドイツ、EUの間で始まった。イランは米国との対面協議を拒否している。
協議を仲介しているEUのモラ代表は、今回の交渉で合意が得られることを期待していると述べたが、EU報道官は声明で「前進しているものの、交渉は厳しく、どのように段階を踏むかなど多くの問題が残っている」とし、今後数日で最終合意に近づく方法を探ると説明した。
イラン代表団のアラグチ外務次官は、18日の大統領選前に協議がまとまる可能性は低いと指摘した。
今回の協議に立ち会っていないマース独外相はロイターに、「時間稼ぎは誰の利益にもならない」とし、全ての当事者に柔軟性と現実主義を示すよう求めた。
中国の特使は、米国による制裁が主要な問題だとし、「われわれの米国に対するメッセージは、ばかげた消極的態度をやめ、断固として制裁解除に動くべきだ」ということだと述べた。