ニュース速報

ワールド

イスラエル空爆継続、北ガザ司令官殺害 地下トンネル網爆撃

2021年05月18日(火)03時00分

イスラエル軍は17日もパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスに対する集中的な空爆を継続し、北ガザの司令官を殺害したほか、ハマスが利用している地下トンネル網を爆撃した。写真はガザ市で撮影(2021年 ロイター/Mohammed Salem)

[ガザ/テルアビブ 17日 ロイター] - イスラエル軍は17日もパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスに対する集中的な空爆を継続し、北ガザの司令官を殺害したほか、ハマスが利用している地下トンネル網を爆撃した。イスラエルに対するロケット弾攻撃も継続しており、事態沈静化の兆しは見られない。

イスラエル軍が殺害したのは「イスラミック・ジハード」の北ガザのHussam Abu Harbeed司令官。 イスラエル軍によると、この人物はイスラミック・ジハードの司令官を15年務めており、軍事衝突が始まった日の攻撃に関与。声明で「イスラエルの一般市民に対する数件のミサイル攻撃の背後にいた」とした。

イスラミック・ジハードはハマスとともにイスラエルと戦っており、司令官殺害直後にイスラエルのアシュドットに対するロケット弾攻撃を実施。イスラエル警察によると、この攻撃で3人が軽い怪我を負った。

イスラエル軍は、ガザ地区にあるハマス幹部の住居9カ所も攻撃。このほか、ビールシェバとアシュケロンがロケット弾に攻撃を受けたことを受け、ハマスが利用している地下トンネル網のうち15キロ分を攻撃した。

ガザの保健当局によると、攻撃が始まった10日以降、子ども58人と女性34人を含む204人が死亡。イスラエル当局によると、同国では子ども2人を含む10人が死亡した。

攻撃の応酬が収まらない中、米国のブリンケン国務長官は一般市民を守るよう呼び掛けると同時に、米政府は水面下で停戦に向け尽力していると表明した。

こうした中、ボズクル国連総会議長は20日に国連総会を開催し、紛争を巡って話し合うと表明した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

G7外相、イスラエルとイランの対立拡大回避に努力=

ワールド

G7外相、ロシア凍結資産活用へ検討継続 ウクライナ

ビジネス

日銀4月会合、物価見通し引き上げへ 政策金利は据え

ワールド

アラスカでの石油・ガス開発、バイデン政権が制限 地
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離れ」外貨準備のうち、金が約4%を占める

  • 3

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負ける」と中国政府の公式見解に反する驚きの論考を英誌に寄稿

  • 4

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 5

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32…

  • 6

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 7

    日本の護衛艦「かが」空母化は「本来の役割を変える…

  • 8

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 7

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 8

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 9

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 10

    大半がクリミアから撤退か...衛星写真が示す、ロシア…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中