ニュース速報

ワールド

英コロナ感染減は封鎖が貢献、緩和で再び増加へ=首相

2021年04月14日(水)11時51分

 4月13日、ジョンソン英首相は新型コロナウイルス感染者の急速な減少をもたらしているのはワクチン接種ではなく、主に3カ月にわたるロックダウンだと指摘し、規制緩和に伴い感染者は再び増加すると見通した。規制が緩和されたロンドンで12日撮影(2021年 ロイター/Henry Nicholls)

[ロンドン 13日 ロイター] - ジョンソン英首相は13日、新型コロナウイルス感染者の急速な減少をもたらしているのはワクチン接種ではなく、主に3カ月にわたるロックダウン(都市封鎖)だと指摘し、規制緩和に伴い感染者は再び増加すると見通した。

英国は昨年12月にワクチン接種プログラムを開始。これまでに、50歳以上と感染によるリスクが高いとされる人たち、および医療従事者に1回目の接種を終えた。人口に対する1回目の接種比率はイスラエルに次いで世界で2番目に高い。

しかし、ケント州で最初に見つかった変異株により感染が再び増加し、1月初めに3度目の封鎖に追い込まれた。2月以降は1日当たりの感染者数や入院者数、死者数がいずれも大幅に減少している。

ジョンソン首相は「感染抑制の大部分は封鎖により実現した。規制が緩和されれば感染増加は避けられず、悲しいが入院者や死者が出るだろう」と述べた。ただ、経済再開のロードマップを変更する理由はないとした。

同国は12日、全店舗と美容室、ジム、パブの営業を再開。スコットランド、北アイルランド、ウェールズも数週間以内に各種部門の再開を予定している。

13日には、アストラゼネカやファイザー・ビオンテックのワクチンに続いてモデルナ製ワクチンも提供が開始され、7月末までに全成人に接種を行なう目標達成を後押しするとみられている。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

スパイ容疑で極右政党議員スタッフ逮捕 独検察 中国

ビジネス

3月過去最大の資金流入、中国本土から香港・マカオ 

ビジネス

ユーロ圏総合PMI、4月速報値は51.4に急上昇 

ビジネス

景気判断「緩やかに回復」据え置き、自動車で記述追加
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 2

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の「爆弾発言」が怖すぎる

  • 3

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバイを襲った大洪水の爪痕

  • 4

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    冥王星の地表にある「巨大なハート」...科学者を悩ま…

  • 9

    「なんという爆発...」ウクライナの大規模ドローン攻…

  • 10

    ネット時代の子供の間で広がっている「ポップコーン…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 7

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中