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性的暴行疑惑に揺れる豪議会、国際女性デーで厳しい視線
オーストラリアは3月8日の国際女性デーに合わせ、女性蔑視に対し声を上げるよう訴える1900万豪ドルのキャンペーンを打ち出した。写真は、ペイン外相兼女性担当相。昨年10月に東京で撮影。代表撮影(2021年 ロイター)
[シドニー 8日 ロイター] - オーストラリアは8日の国際女性デーに合わせ、女性蔑視に対し声を上げるよう訴える1900万豪ドルのキャンペーンを打ち出した。豪議会では現職閣僚や元与党職員による過去の性的暴行疑惑が相次いで浮上しており、厳しい目を向けられている。
キャンペーンを発表したペイン外相兼女性担当相とラシュトン家族担当相は、閣僚などの過去の性的暴行疑惑に対する政府の対応を巡り厳しい質問を浴びた。
モリソン首相率いる与党・自由党の元女性職員ら3人は先月、党職員だった同一男性から2019、20年に性的暴行を受けたことを明かし、被害者の1人は警察に告訴した。
また、ポーター司法長官は先週、1988年に起きたとされる別の性的暴行疑惑の渦中の人物は自分だと名乗り出た上で、疑惑を強く否定した。
ペイン氏は国際女性デーに合わせて行った講演で「私の職場である豪議会での女性の扱いに関する最近の悲痛な告白や主張に誰もが衝撃を受けている」と述べた。
ラシュトン氏は、議会が「国民の手本」となる必要があるとの考えを示した。