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ノババックス、米で5月にも新型コロナワクチン使用許可=CEO

2021年03月02日(火)07時14分

 米バイオ医薬品企業ノババックスのスタンリー・アーク最高経営責任者(CEO)は3月1日、同社が開発している新型コロナウイルスワクチンについて、4月完了予定の英国の臨床試験(治験)の結果に基づき米当局が承認すれば、5月にも国内で使用が許可されるとの見方を示した。2020年7月、オンラインでのインタビュー映像より(2021年 ロイター/Reuters TV via REUTERS)

[1日 ロイター] - 米バイオ医薬品企業ノババックスのスタンリー・アーク最高経営責任者(CEO)は1日、同社が開発している新型コロナウイルスワクチンについて、4月完了予定の英国の臨床試験(治験)の結果に基づき米当局が承認すれば、5月にも国内で使用が許可されるとの見方を示した。

アークCEOはインタビューで、ノババックスは量産の用意を整えていると表明。米政府に対し第3・四半期末までに1億1000万回分を供給すると確約したが、早くて7月にも実現できる可能性があるとした。ただ米当局が米国内で実施された治験の結果を待つ場合、国内での承認は6月、もしくは7月にずれ込むとの見通しを示した。

ノババックスは米国内で3万人を対象とした治験の参加者募集を2月に終了。英国の治験の初期データによると、ワクチンの有効率は従来株に対して約96%、英国で検出された変異株に対して約86%だった。

ノババックスは米政府から16億ドルの資金を受け取り、新型コロナワクチンの開発に着手。この日に発表した2020年第4・四半期決算は、純損失が1億7760万ドル(1株当り2.70ドル)と、前年同期の3180万ドル(同1.13ドル)から拡大。ただ売上高はワクチン事業に押し上げられ、2億7970万ドルと、880万ドルから増加した。

ロイター
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