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原油先物は下落、中国のコロナ感染拡大と対策強化巡る懸念で
2021年01月22日(金)12時03分
[メルボルン 22日 ロイター] - アジア時間の原油先物は下落し、先週付けた11カ月ぶりの高値が一段と遠のいた。中国の新型コロナウイルス感染拡大を抑えるための新たな制限が同国の石油需要を圧迫するとの懸念が売りを誘った。
0148GMT(日本時間午前10時48分)時点で、米WTI原油先物は0.47ドル(0.9%)安の1バレル=52.66ドル。北海ブレント先物は0.45ドル(0.8%)安の55.65ドル。
中国での石油需要の回復は昨年終盤の原油相場の上昇を支えたが、足元では新型コロナ感染が再拡大し、新たな規制が導入されている。
アクシのチーフ市場ストラテジスト、スティーブン・イネス氏は「トレーダにとっては、中国の感染者数が需要への最も重大な懸念材料だ」と指摘した。
上海市では2カ月ぶりに新型コロナ感染者が確認され、北京市は市民に春節(旧正月)休暇中の帰省などの旅行を控えるよう要請している。
ANZリサーチによると、世界的な制限措置の再導入は航空業界に打撃を与えており、先週は航空便数が25%減少した。「これはジェット燃料需要の重荷になる可能性が高い」とした。
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