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米の航空旅客運賃、第3四半期は最低水準に コロナ禍が影響
FILE PHOTO: A United Airlines passenger jet lands at Newark Liberty International Airport, New Jersey, U.S. December 6, 2019. REUTERS/Chris Helgren/File Photo/File Photo
[ワシントン 19日 ロイター] - 米運輸省は19日、米国の昨年第3・四半期の平均航空運賃がインフレ調整済で1995年に調査を始めて以来最低となった、と発表した。この期間の平均チケット料金は245ドルで前年同期から30%低下、第2・四半期の262ドルからは7%低下した。
料金の低下は、新型コロナウイルス感染が拡大する中、ビジネス利用を中心に航空機需要が激減したためとみられている。
航空会社の報告によると、航空旅客は2700万人で、前年同期の8600万人から減少した。
米航空会社の業界団体、エアラインズ・ フォー・アメリカ(A4A)によると、今月時点で旅行代理店から販売された企業出張用航空チケット販売は前年比88%減のまま。A4Aは、出張減少で「航空業界の収入が激減」したと指摘。同収入は第3・四半期には74%減となった。
各社は空席を埋めるため多くのレジャー向けチケット料金を引き下げた。感染が広がり始めて以降、大半のチケットについて変更料金を免除するなどしている。
運輸省によると、2020年1─9月の総営業収益386億ドルに旅客運賃が占めた割合は65.1%で、1990年時点の88.5%から大きく低下している。