ニュース速報

ワールド

中国のコロナ新規感染者、7日連続で100人超え 大半が吉林・河北省

2021年01月19日(火)15時18分

中国国家衛生健康委員会は19日、中国本土で18日に新型コロナウイルスの感染者が新たに118人確認されたと発表した。写真は北京の感染検査所で作業に当たる医療従事者たち。1月18日に撮影。(2021年 ロイター/Thomas Peter)

[上海/北京 19日 ロイター] - 中国国家衛生健康委員会によると、中国本土で18日に新たに確認された新型コロナウイルス感染者は118人で、前日の109人から増加した。新規感染者数が100人を超えるのは7日連続となり、中国は昨年3月以来となる大規模な流行に直面している。

18日に確認された新規感染者のうち106人は国内感染だった。内訳は北東部の吉林省で過去最多となる43人、北京に隣接する河北省で35人、北部の黒竜江省で27人、北京で1人。

吉林省では、隣の黒竜江省との間を仕事で往復する男性が感染したことで、集団感染が起きている。

中国が確認された症例に分類していない無症状感染者の数は91人で、前日の115人から減少した。

これまでに本土で確認されている感染者は累計8万9454人、死者は4635人。現在、数千万人がロックダウン下にある。

中国では、数億人の出稼ぎ労働者の帰省が見込まれる旧正月を数週間後に控え、当局は未確認の感染者から旧正月中に感染が急速に拡大することを懸念。人々に移動を控え、結婚式など大人数での集会を避けるよう呼び掛けている。

世界の新型コロナ対応を精査する独立委員会は18日、新型コロナ流行初期の昨年1月時点で、中国政府が感染拡大阻止に向けてより強力な措置を講じることが可能だったと指摘する中間報告書を公表した。

これに対し、中国共産党機関紙「人民日報」系の環球時報は19日、中国政府の初期対応を擁護。「どの国も、未知のウイルスに最初から完璧には対処できなかっただろう。同様の感染症流行が再び起きた場合に、誤りを犯さないと保証できる国はない」と指摘した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ドル34年ぶり155円台、介入警戒感極まる 日銀の

ビジネス

エアバスに偏らず機材調達、ボーイングとの関係変わら

ビジネス

独IFO業況指数、4月は予想上回り3カ月連続改善 

ワールド

イラン大統領、16年ぶりにスリランカ訪問 「関係強
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 2

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 3

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」の理由...関係者も見落とした「冷徹な市場のルール」

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 6

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 7

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 8

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    コロナ禍と東京五輪を挟んだ6年ぶりの訪問で、「新し…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 10

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中