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英EU通商協議、合意なお不透明 離脱移行期間終了まで4週間

2020年12月04日(金)08時11分

12月3日、欧州連合(EU)と英国は3日、通商合意を目指し、夜遅くまで協議を続けた。写真はEUと英国旗のパズル。2019年11月撮影(2020年 ロイター/Dado Ruvic)

[ブリュッセル/ロンドン 3日 ロイター] - 欧州連合(EU)と英国は3日、通商合意を目指し、夜遅くまで協議を続けた。EU当局者によると、これまでにないほど合意に近づいているというが、英政府は、打開のチャンスは薄れてきていると警告している。

双方は1月に英国がEUを離脱して以降、見解の相違を克服するのに苦戦。12月31日の離脱移行期間終了前の合意に向け、互いに譲歩を求めている。

EUのバルニエ首席交渉官は4日に加盟国の代表に協議の状況について説明する予定だ。

バルニエ氏の交渉チームのメンバー、ステファン・デリンク氏は3日、争点となっている3つの主要問題で依然として大きな隔たりがあり、最終的な結果はなお不透明だとした。

同氏はブリュッセルでのセミナーで「協議はロンドンで継続している。大きな隔たりが残っている。双方はその克服に向けて懸命に取り組んでいるが、どうなるかは不透明だ」と語った。

一方、英政府は3日夜、「ぎりぎりになってEUが協議に新たな要素を持ち込んでいる。今後数日中に打開する可能性は依然としてあるものの、小さくなっている」との認識を示した。

あるEU当局者は英政府の声明について、土壇場で譲歩を引き出すための戦術だとして取り合わない姿勢を示し、双方が合意に「これまでにないほど近づいている」との見解を示した。ただ、EU側も最終的に合意に至るかは予断を許さない状況だと認めている。

ロイター
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