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次期最高裁判事も米大統領選巡る判断に関与すべき=共和党上院議員

2020年09月30日(水)10時40分

 9月29日、今月死去したギンズバーグ米最高裁判所判事の後任にトランプ大統領が指名したバレット連邦高裁判事と会談した共和党上院議員らは、バレット氏を称賛するとともに、11月の大統領選に関連して最高裁が判断を下す場合に、同氏は関与すべきではないとする民主党の主張を退けた。ホワイトハウスで26日撮影(2020年 ロイター/Carlos Barria)

[ワシントン 29日 ロイター] - 今月死去したギンズバーグ米最高裁判所判事の後任にトランプ大統領が指名したバレット連邦高裁判事と会談した共和党上院議員らは29日、バレット氏を称賛するとともに、11月の大統領選に関連して最高裁が判断を下す場合に、同氏は関与すべきではないとする民主党の主張を退けた。

共和党は11月3日の大統領選以前に上院でバレット氏の指名承認を目指しており、10月12日から上院司法委員会で公聴会が始まる。

バレット氏の指名が承認されれば、保守派の最高裁判事はリベラル派に対し6対3の割合となり、最高裁の保守化が進む。

バレット氏は29日、共和党上院トップのマコネル院内総務、上院司法委員会のグラム委員長らと面会した。

グラム氏は、バレット氏の最高裁判事への指名が承認された場合、大統領選に関連して最高裁の判断が必要な際には、バレット氏は関与を控えるべきではないと発言。バレット氏の不関与が必要になる法的問題はないとした。

上院司法委員会メンバーのテッド・クルーズ議員(共和党)は、大統領選の後に起こる訴訟に最高裁が対応できるよう、上院は9人目の最高裁判事を迅速に承認しなければならない、と語った。

トランプ大統領は先週、今年の大統領選は最高裁で決着すると考えられるため、ギンズバーグ氏の後任を決め、9人全員の判事をそろえる必要があると発言。これを受け、民主党はバレット氏は最高裁判事指名が承認されても、選挙関連の案件に関与すべきでないと主張している。

ペンス副大統領、マコネル院内総務と他の共和党上院議員は、この件に関して質問に答えなかった。

グラム氏は先に、上院司法委は10月22日に指名承認を採決にかける見通しで、上院本会議での最終的な指名承認採決は月末までに行われるとの見方を示した。

最高裁判事の人事は上院(定数100)の承認が必要。共和党が過半数の53議席を握っており、バレット氏の承認は確実とみられるが、民主党は11月3日の大統領選での勝者が、判事を指名すべきだと主張している。

ロイター
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