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米J&J、コロナワクチン後期治験開始 来年初までに結果判明

2020年09月23日(水)23時10分

米ジョンソン・エンド・ジョンソンは23日、6万人を対象とした新型コロナウイルス感染症ワクチンの第3相臨床試験(治験)を開始した。ニューヨークで昨年5月撮影(2020年 ロイター/BRENDAN MCDERMID)

[シカゴ 23日 ロイター] - 米医薬品・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は23日、6万人を対象とした新型コロナウイルス感染症ワクチンの第3相臨床試験(治験)を開始した。年末もしくは来年初旬に結果が得られる見通し。

J&Jが開発するワクチンは1回の接種で効果が得られるもの。モデルナ、ファイザー、アストラゼネカなどが開発しているワクチンは数週間の間隔を開けて2回の接種が必要となるため、J&Jのワクチンは配布が簡略化できる。

J&Jのワクチン開発に関わっているハーバード大学のダン・バローチ博士は「1回の接種で済むワクチンは、大勢の人に接種し、パンデミック(世界的大流行)を制御する上で大きな恩恵をもたらす」と述べた。

J&Jの最高科学責任者(CSO)、ポール・ストフェルズ博士によると、第3相治験は米国、南アフリカ、アルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビア、メキシコ、ペルーの最大215カ所で実施。治験参加者の登録に6週間から2カ月かかり、「年末か来年初旬」に結果が得られるとし、2021年には最大10億回分の製造を行うと述べた。

当局から承認が得られる時期は不明だが、承認取得後に速やかに配布を開始するため、J&Jは承認前から製造に着手する。

トランプ大統領はJ&Jの発表を受け、「大ニュースだ。数多くの偉大な企業が素晴らしい結果を出している。米食品医薬品局(FDA)は迅速に動く必要がある」とツイッターに投稿した。

序盤の取引でJ&J株は前日終値比約1.8%高の146.77ドル。

ロイター
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