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アマゾン火災への批判は不公平、ブラジル大統領が反論
9月16日、ブラジルのボルソナロ大統領は、世界中の多くの場所で火災が増加しているにもかかわらず、ブラジルはアマゾン熱帯雨林とパンタナル湿地帯の火災について「不公平に」批判されていると述べた。アマゾナス州で8月に撮影(2020年 ロイター/Ueslei Marcelino)
[ブラジリア 17日 ロイター] - ブラジルのボルソナロ大統領は16日夜、世界中の多くの場所で火災が増加しているにもかかわらず、ブラジルはアマゾン熱帯雨林とパンタナル湿地帯の火災について「不公平に」批判されていると述べた。
政府の科学者によると、8月にアマゾンで発生した火災の数は過去10年で最大に達した公算が大きい。一方、世界最大の湿地帯であるパンタナルで今年発生した火災は、政府が統計を取り始めた1998年以来最大となっている。
大統領は、官邸入り口で待ち受けていた支持者らに対し、「アマゾンとパンタナルについては不公平に批判が多い。カリフォルニア州でも火災が発生しているし、アフリカの火災はブラジルより多い」と述べた。
アマゾンでは、違法な牧場経営者や地上げ屋が農地確保の目的で随所に放火している。パンタナルについては、連邦警察が5人の農場経営者を違法な放火の疑いで捜査している。
環境活動家らは、ボルソナロ大統領がアマゾンでの商用農業と鉱山採掘を推進し、森林破壊者を後押ししていると批判している。
一方、大統領はアマゾン開発は地域の貧困脱出につながるとの考え。