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米中関係は試練に直面、ポジティブなエネルギー必要=中国外相
7月9日、中国の王毅国務委員兼外相(写真)は、米中関係は1979年の外交関係樹立以降で最も深刻な試練に直面しているが、両国が元の状態に戻ることは可能との考えを示した。写真は北京で2月代表撮影(2020年 ロイター)
[北京 9日 ロイター] - 中国の王毅国務委員兼外相は9日、米中関係は1979年の外交関係樹立以降で最も深刻な試練に直面しているが、両国が元の状態に戻ることは可能との考えを示した。また、米中は平和的共存の方法を共に模索し、「ポジティブなエネルギー」をもっと生み出すべきだと指摘した。
中国外務省のウェブサイトに王氏の演説内容が掲載された。
王氏は演説で「現在の米国の対中政策は事実の裏付けのない誤った戦略に基づいており、爆発した感情とマッカーシー主義者(半共産主義者)の偏見に満ちている」と指摘。
また、米中は互いを変えようとすべきでないとし、「中国はもう一つの米国にはなれないし、なることはない」と発言。中国には社会主義体制が適しており、それは国民の選択だとした。
さらに、米国がより客観的に中国を理解し、より合理的で実利的な中国政策を策定するよう望むとした。
異なる問題を切り分け、最も意見が食い違う部分を別にした上で米中が対話を重ね、新型コロナウイルス流行への対応で協力することは、両国関係が正しい方向に向かうのを助けるとの見方を示した。
これとは別に、ポンペオ米国務長官は8日、インドやベトナム、日本が中国との間で抱える領有権問題を取り上げ、世界は中国による「いじめ」を容認すべきではないと述べていた。
*内容を追加しました。