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フェイスブック、米大統領元側近ストーン被告の関連アカウント削除

2020年07月09日(木)08時16分

 7月8日、米フェイスブックはトランプ大統領の元側近で長年の盟友であるロジャー・ストーン被告(写真)に関連するアカウントを削除した。2019年4月、ワシントン地裁で撮影(2020年 ロイター/Joshua Robertsle)

[8日 ロイター] - 米フェイスブックは8日、トランプ大統領の元側近で長年の盟友であるロジャー・ストーン被告に関連するアカウントを削除した。

ストーン被告や、極右団体「プラウド・ボーイズ」の支持者など被告と親交の深い人物らが被告の著書や投稿のプロモーションのため、偽のアカウントやフォロワーを利用していたという。

フェイスブックはこの日、ブラジルのボルソナロ大統領と息子2人のスタッフに関連したアカウントなども削除した。

フェイスブックのサイバーセキュリティー対策責任者ナサニエル・グレイチャー氏は、こうした削除について、政治的な影響力拡大をねらって作為的に閲覧を増やす行為があれば、どれほど人気があるアカウントであっても停止することを意味している、と述べた。

同社のブログでアカウントの削除を発表する前、同氏はロイターに対し、「われわれは、一般の議論に影響を及ぼすことを目的にした政治家による組織的な不正行為がさらに増えるとみている」と語った。

同社は6月、トランプ大統領の選対陣営が掲載した広告にナチス・ドイツが政治犯を識別するために使用した赤い逆三角形のシンボルが表示されていたことを受け、組織的な憎悪に対する同社の方針に反するとして、同広告を削除した。

今回のストーン被告関連アカウントの削除を受け、トランプ氏をはじめ保守派はフェイスブックが右派の声を抑圧しているとの批判をさらに強める可能性がある。

ロイター
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