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メキシコ、コロナ感染ピーク達せず 当面は増加継続=保健次官
メキシコ保健省のロペス・ガテル次官は9日、国内の新型コロナウイルス感染はなおピークを付けておらず、向こう数週間は増加が続くと警告した。メキシコ市で8日撮影(2019年 ロイター/CARLOS JASSO)
[メキシコ市 9日 ロイター] - メキシコ保健省のロペス・ガテル次官は9日、国内の新型コロナウイルス感染はなおピークを付けておらず、向こう数週間は増加が続くと警告した。
定例記者会見で「感染件数はまだピークに達していない。向こう数週間は新規感染者の増加が続くと予想される」と述べた。政府は従来は感染拡大は5月上旬にピークを付けると予想していたが、拡大は収束していないため、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)など抑制策のさらなる緩和が困難になっている。
新型ウイルスの感染拡大の中心地はこのところ中南米地域にシフト。メキシコでは先週、感染による1日当たりの死者数が初めて米国を上回った。
メキシコ当局は感染による死者数の予想を徐々に引き上げており、現在は10月までに最悪の場合3万5000人に達すると予想。ただ、米ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)は先週、メキシコの死者数は8月までに7万5516人に達するとの見通しを示した。
メキシコの感染者の累計は12万0102人。8日の新規感染者数は約3000人だった。感染による死者数は1万4000人を超えている。