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国家安全法、香港の権利や自由侵害せず=行政長官
香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官(写真)は5月26日、中国政府が制定をめざす「香港国家安全法」について、香港における権利や自由を侵害することはないと強調した(2020年 ロイター/Tyrone Siu)
[香港 26日 ロイター] - 香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は26日、中国政府が制定を目指す「香港国家安全法」について、香港における権利や自由を侵害することはないと強調した。
中国は先週開幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で、香港国家安全法を制定する方針を示した。国家の分裂や政権転覆、テロ活動に対処することが目的で、香港に中国の情報機関が設立される可能性もある。
長官は、政府は香港国家安全法の進展について香港市民とコミュニケーションを取るため努力するとし、同法に懸念を示している人々はその詳細が明らかになるまで待つべきだと述べた。
行政長官は記者会見で「心配はいらない。過去23年間、香港の言論や表現の自由が何度も懸念されてきたが、そのたびに、われわれはその価値を守り抜けることを証明してきた。一番良い道筋は、提出された法案を吟味し、なぜ現時点で香港にこれが必要なのかを理解することだ」と述べた。ただ、どのように香港の自由が維持されるのかは説明しなかった。
24日には、香港で国家安全法制定に抗議する数千人規模のデモが行われた。警察は催涙ガスや放水砲でデモ隊を排除、約200人が拘束される事態となった。
27日にもさらなる抗議活動が行われるとみられる中、香港警察は26日夕、公共秩序を乱す行為を容認しないと警告した。
*内容を追加しました。