ニュース速報

ワールド

緊急事態宣言対象に他地域含めるに至らず、慎重に判断=官房長官

2020年04月10日(金)12時46分

菅義偉官房長官は10日、京都府も緊急事態宣言の対象への追加を要請したことについて、現時点でこうした地域を対象に含めるに至ったとは聞いていないと述べた。8日撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

[東京 10日 ロイター] - 菅義偉官房長官は10日、閣議後の会見で、愛知県に続き京都府も緊急事態宣言の対象への追加を要請したことについて、現時点でこうした地域を対象に含めるに至ったとは聞いていないと述べた。各地域での感染状況などを踏まえ、専門家の意見を聞いた上で慎重に判断するとの考えを示した。

緊急事態宣言を出した後、休業要請を巡り政府と東京都との考え方の違いが浮き彫りになっている。緊急事態宣言の前に調整を行うべきだったとの批判に対して菅長官は「対象地域とは、特別措置法に基づく措置について、地域の実情を踏まえて基本的対処方針に沿って行われるよう、調整を速やかに進めてきた」と強調。東京都についても「きのう、西村経済財政担当相と小池東京都知事の会談で、対象業種について考え方を整理することができた」との認識を示した。

ただ、政府が外出自粛要請だけでなく積極的な休業要請をするべきでなかったかとの見方については「まずは外出自粛要請により、人と人の接触を減らすことに取り組んでる最中だ」と指摘。その効果は時間をおいてみないとわからないとし、足元の感染者増加だけでは判断できないとの認識を示した。

地域独自の緊急事態宣言が相次いでいることについては「北海道での独自宣言が専門家から評価されていることも事実。地域がさまざまな考えを配信することは妥当だ」と評価した。

(中川泉 編集:田中志保)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシアのLNG輸出、今後4年の停滞想定 経済省の悲

ワールド

ブラジル資源大手バーレ、第1四半期純利益9%減 予

ビジネス

韓国LGエナジー、第1四半期は前年比75%営業減益

ワールド

米、ウクライナに長距離ミサイル供与 既に実戦使用
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」…

  • 6

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 9

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 10

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 5

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 6

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 7

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中