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米艦が台湾海峡通過「通常任務」、中国「極めて危険な行為」
[台北 26日 ロイター] - 米国と台湾の軍当局は26日、米軍艦が同日、台湾と中国を隔てる台湾海峡を通過したと明らかにした。同海峡ではこのところ台中間の緊張が高まっている。
台湾国防部(国防省)は声明で、米軍の艦艇1隻が台湾海峡を北に向かって航行したとし、航行は「通常の任務」で警戒する必要はないとした。
米海軍第7艦隊の報道官は、誘導ミサイル駆逐艦「マッキャンベル」が「国際法に基づき、3月25日(現地時間)に台湾海峡を通過する通常任務」を実施したと説明。
「同艦艇の台湾海峡通過は、自由で開かれたインド太平洋への米国のコミットメントを示す。米海軍は今後も国際法で認められるあらゆる場所で飛行、航行、演習を続ける」とした。
中国空軍はここ数週間、台湾付近で複数回にわたって演習を実施、台湾軍が戦闘機を緊急発進(スクランブル)させる事態となっている。
これに対し、中国国防省の任国強報道官は定例会見で、台湾海峡を航行したり、上空を飛行するなど米国が台湾を巡り「ネガティブな行動を続けている」と非難した。
「米国の行動は中国の内政への重大な干渉であり、台湾海峡の平和と安定を著しく害し、両国の軍事関係を悪化させた。極めて危険だ」と警告した。
中国は、台湾への武器売却や、台湾の周辺海域での米軍艦船の航行など、トランプ政権が台湾への関与を強めていることに反発している。
*内容を追加しました。