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リビア軍事組織が西部のミスラタに進軍、停戦崩壊の兆候

2020年01月27日(月)10時31分

 リビアのシラージュ暫定政権当局者や住民の話によると、東部が拠点の有力軍事組織「リビア国民軍(LNA)」は1月26日、暫定政権派の西部都市ミスラタに向けて部隊を進軍させた。写真はLNAのハフタル司令官、ギリシャのアテネで1月17日撮影(2020年 ロイター/Costas Baltas)

[ベンガジ(リビア)/トリポリ 26日 ロイター] - リビアのシラージュ暫定政権当局者や住民の話によると、東部が拠点の有力軍事組織「リビア国民軍(LNA)」は26日、暫定政権派の西部都市ミスラタに向けて部隊を進軍させた。19日にベルリンの和平国際会議で成立したばかりの停戦合意がさらに崩壊に近づいている兆しと言える。

国連のリビア派遣団によると、首都トリポリ東部のミティガ国際空港にロケット弾2発が撃ち込まれ、民間人2人が負傷し駐機地や建物が損傷した。同空港への攻撃はこの数日間で2度目。

ミティガ国際空港は、アラブ首長国連邦(UAE)が提供するLNAの無人機に対抗するため、暫定政府側が、トルコから供与された武装無人機(ドローン)の離陸に使用してきた。

ハフタル司令官率いるLNAは現在、中部の都市シルトからミスラタに進軍中。ミスラタの東方120キロのアブグレインが、ミスラタの部隊とLNAの戦闘の中心地域になっていることを双方とも確認した。LNA筋によると、LNA側は戦闘員2人が死亡、8人が負傷し、いったん戦闘地点から退却した。

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ロイター
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