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豪森林火災、再び激化する恐れ BHPの石炭生産にも打撃
1月21日、オーストラリア当局は、国内で被害が広がる森林火災について、ここ数日は降雨の影響などで勢いが弱まったが、再び激化する恐れがあると警告した。写真は森林火災で焼かれたあとの瓦礫。オーストラリアのカンガルー・バレーで20日撮影(2020年 ロイター/Angie Teo)
[シドニー 21日 ロイター] - オーストラリア当局は21日、国内で被害が広がる森林火災について、ここ数日は降雨の影響などで勢いが弱まったが、再び激化する恐れがあると警告した。一方、資源大手BHPグループ
森林火災の異例の長期化でこれまでに29人が死亡、多数の野生動物も犠牲となり、9月以来、ドイツの面積の3分の1に匹敵する1100万ヘクタールが燃え、住宅2500棟以上が損壊した。
国内の観光業界と保険業界は森林火災による損害がそれぞれ、10億豪ドル(6億8700万米ドル)に上ると予想している。
ここ数日の降雨にもかかわらず、同国の東海岸では21日時点で複数の地点で森林火災が続いている。
ニューサウスウェールズ(NSW)州は同州の南海岸について、火災の危険度が高いとの警告を出した。また、ビクトリア州とサウスオーストラリア州の内陸部では22日に気温の上昇が予想されている。
強風と気温の上昇が火の勢いを強くさせ、あらたな延焼につながる可能性があり、一部の地域について当局は「火災の危険度が極度に高い」との警告を出している。
BHPは火災による煙とちりでニューサウスウェールズ州にある一般炭生産拠点の大気の質が悪化し、12月の生産に影響を与えたと説明。
「大気の質が今後も悪化し続けるならば、事業は年度後半にさらに制約されるだろう」と指摘した。
首都キャンベラや主要都市のシドニーとメルボルンも何度も濃い煙で覆われるなど影響を受けており、世界の大気質ランキングで最下位を争っている。