ニュース速報

ワールド

米経済界、新NAFTAを支持 関連法案の早期成立を呼び掛け

2019年12月12日(木)06時47分

[ワシントン 11日 ロイター] - 米主要企業の経営者団体ビジネス・ラウンドテーブルは11日、加盟企業が北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新たな貿易協定「米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」に支持を表明したことを明らかにした。

米・メキシコ・カナダの3カ国は10日、USMCAの修正文書に署名。ビジネス・ラウンドテーブルのプレジデント兼最高経営責任者(CEO)を務めるジョシュア・ボルテン氏は「USMCAは北米の貿易と投資の強化につながるため、ビジネス・ラウンドテーブルはUSMCA関連法案の迅速な成立を呼び掛ける」とし、「成立に向け、議会、およびトランプ政権とともに取り組んで行く」と述べた。

このほか、ビジネス・ラウンドテーブルの会長を務めるJPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOは米中通商協議について、「第1段階」の合意は得られるとの見方を示し、得られない場合は市場に「マイナス」の影響が及ぶと警告した。

ダイモン氏はワシントンで開かれた四半期会合で、米連邦準備理事会(FRB)が実施した一連の利下げは「若干」の景気支援要因となるとしながらも、「期待ほどは支援しない」との見解を示した。

また、今秋に短期金融市場が逼迫したことに言及し、レポ市場で起きたことは金融市場の他の部分に波及する可能性があるとして、FRBは流動性に関する規則を再検証する必要があるとの考えを示した。

その上で、レポ市場は米国の金融市場全体を下支えしており、FRBはレポ市場で起きていることに対応していると指摘。ただ、現在のように一時的な支援策を実施するだけでは十分ではないとし、「FRBは毎日、絆創膏を貼り直す以上のことはしていないが、FRB自身、こうしたことは認識している」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ECB当局者、6月利下げを明確に支持 その後の見解

ビジネス

米住宅ローン金利7%超え、昨年6月以来最大の上昇=

ビジネス

米ブラックストーン、1─3月期は1%増益 利益が予

ビジネス

インフレに忍耐強く対応、年末まで利下げない可能性=
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の衝撃...米女優の過激衣装に「冗談でもあり得ない」と怒りの声

  • 3

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画って必要なの?

  • 4

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 5

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 6

    【画像】【動画】ヨルダン王室が人類を救う? 慈悲…

  • 7

    ヨルダン王女、イランの無人機5機を撃墜して人類への…

  • 8

    紅麴サプリ問題を「規制緩和」のせいにする大間違い.…

  • 9

    インド政府による超法規的な「テロリスト」殺害がパ…

  • 10

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 9

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 10

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中