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英総選挙、介入受ける可能性を懸念 文書流出にロシア関与か=文化相

2019年12月09日(月)10時41分

12月7日、英国のモーガン・デジタル・文化・メディア・スポーツ相は、米国との貿易関連機密文書がソーシャルメディア上に先月流出した問題でロシアの関与が指摘されたことを受け、今月12日に実施される英総選挙が介入を受ける可能性に懸念を表明した。写真は11月、ロンドンの選挙集会で文書を掲げる労働党のコービン党首(2019年 ロイター/Toby Melville)

[ロンドン 7日 ロイター] - 英国のモーガン・デジタル・文化・メディア・スポーツ相は7日、米国との貿易関連機密文書がソーシャルメディア上に先月流出した問題でロシアの関与が指摘されたことを受け、今月12日に実施される英総選挙が介入を受ける可能性に懸念を表明した。

同文書が流出したソーシャルメディアサイト「Reddit」は6日、アカウントを調査した結果、ロシアによる過去の偽情報キャンペーンに関連しているとの見解を示した。

同相は、BBCラジオに対し、文書の流出について「何らかの介入を示す特徴がある」ようだとし、「もしそうなら極めて深刻だ」と語った。

最大野党・労働党は流出した文書を入手し、与党・保守党が欧州連合(EU)離脱後の米国との貿易交渉で、英国営医療制度「国民保健サービス(NHS)」を対象に含める計画であることが文書で示されていると主張している。

NHSは英国民に好評な制度で、選挙戦の争点となっている。

ジョンソン首相は、文書流出を巡る真相はまだ判明していないとし、文書は労働党の主張を裏付けるものではないとの見解を示している。

ロイター
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