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英首相、変革的EU離脱を公約 支持率リード縮小は不安視

2019年12月09日(月)08時57分

 12月8日、ジョンソン英首相(写真中央)は12日投開票の総選挙を前に、移民抑制につながる「変革的」なEU離脱を実現すると公約した。ロンドンで代表撮影(2019年 ロイター)

[ロンドン 8日 ロイター] - ジョンソン英首相は12日投開票の総選挙を前に、自身率いる与党・保守党の野党労働党に対する支持率のリードが縮まっていることを不安視していると認めながらも、移民抑制につながる「変革的」な欧州連合(EU)離脱を実現すると公約した。

ジョンソン氏は英スカイニュースに対し「ブレグジット(英のEU離脱)は英国の国家運営において最も抜本的で大規模な変革になる」と指摘。総選挙で下院定数650の過半数を確保できれば1月31日にEU離脱を果たすと付け加えた。

「ブレグジットは必要不可欠で、ブレグジットがなければ前進はない」と強調した。

世論調査における労働党との支持率の差縮小を心配しているか問われ、ジョンソン氏は「もちろんだ。一票一票のために戦っている。英国にとって重大な局面を迎えている」とした。

12日の総選挙では0700━2200GMT(日本時間午後4時─13日午前7時)に投票が行われる。ジョンソン氏が首相に再任され、10月にEUと合意した離脱協定案への議会の承認を得るためには、保守党が320以上の議席を確保する必要があるみられる。

保守党はこれまでの世論調査で、コービン党首率いる労働党に対して支持率でリードしてきたが、ここ数週間でリードが縮まっている。また、大半の世論調査はEU離脱の是非を問う2016年の国民投票での離脱派優勢の結果や2017年の総選挙におけるメイ前首相の敗北を正確に予想できなかったという問題がある。

7日公表の4件の世論調査では、保守党の労働党に対するリードは8─15ポイントとなった。

世論調査専門家ジョン・カーティス氏は英BBCに対し、保守党は無論、有利な立場にあるが、勝利を保証するほどの大きなリードでは必ずしもないと指摘した。

ロイター
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