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サウジアラムコ、戦争やテロに備える保険への加入検討=関係筋

2019年12月05日(木)10時01分

 12月4日、サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコは、9月に起きた無人機とミサイルによる石油施設への攻撃を受け、戦争やテロ攻撃に備える保険への加入を検討している。写真はサウジアラビアのアブカイクでサウジアラムコのロゴがついたヘルメットをかぶった従業員。10月12日撮影(2019年 ロイター/Maxim Shemetov)

[ロンドン/リヤド 4日 ロイター] - サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコは、9月に起きた無人機とミサイルによる石油施設への攻撃を受け、戦争やテロ攻撃に備える保険への加入を検討している。複数の関係筋がロイターに明らかにした。

石油生産の中心地である東部の施設をカバーする保険を求めており、ロイズ・オブ・ロンドンなど英ロンドンを拠点とする保険会社の商品を検討しているという。

9月に攻撃を受けた施設も、東部に位置する。

アラムコは先月公表した国内市場向け新規株式公開(IPO)の目論見書で、関連するリスクとして、テロ攻撃や戦争の可能性を挙げている。

加入できる保険のタイプには、テロ攻撃や破壊行為に備える商品から、戦争や内乱まで対象とし、事業中断によるコストを補償するフルカバーの商品までさまざまなものがある。

関係筋によると、9月の石油施設への攻撃による初期の損失見通しは20億リヤル(5億3300万ドル)という。

アラムコはキャプティブと呼ばれる自社専用保険会社を通じ、ほとんどの資産を保険でカバーしている。

また関係筋によると、同社は、約2億ドルを超える物的損害を受けた場合に適用される海外保険会社の超過損害保険にも加入しているが、戦争やテロ、事業中断による売り上げ減少についてはカバーされていないという。

アラムコはコメントを控えた。

ロイター
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