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英自民党、ハングパーラメントならEU離脱阻止へ労働党と協力も
12月5日、欧州連合残留を訴える英野党・自由民主党のスウィンソン党首は4日、来週の総選挙の結果、いずれの政党も過半数を取れないハングパーラメントとなった場合、EU離脱を阻止するため労働党と協力する可能性があることを示唆した。2018年10月撮影(2019年 ロイター/Simon Dawson)
[ロンドン 4日 ロイター] - 欧州連合(EU)残留を訴える英野党・自由民主党のスウィンソン党首は4日、来週の総選挙の結果、いずれの政党も過半数を取れないハングパーラメントとなった場合、EU離脱を阻止するため労働党と協力する可能性があることを示唆した。ただ、労働党党首の交代が条件とした。
スウィンソン氏はBBCに対し、下院がハングパーラメントとなった場合、労働党のコービン党首や保守党のジョンソン党首の首相就任を支持しないとの立場をあらためて示した。
労働党が提案しているEU離脱を巡る2回目の国民投票については「(実施)法案にはもちろん賛成する。これまでの保守党政権下であれ、他のどのような政権下であれ、この立場に変わりはない」と述べた。
ハングパーラメントとなれば、EU離脱を阻止するため労働党を支持するかとの質問に対しては、コービン氏が党首を退けば支持すると回答。「自民党の票でジョンソン氏やコービン氏が首相に就くことはないとこれまでに述べてきた」と強調した。
その上で「自民党は離脱阻止に取り組む。国民投票実施に向けた法案を支持し、他党と協力する」と述べた。
自民党は世論調査で保守党と労働党に大きくリードされており、単独勝利には程遠いとみられている。ただ、二大政党がいずれも過半数を獲得できず、連立を模索する結果となれば、自民党の役割が重要になる可能性もある。