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香港人権法案は内政干渉、中国が米大使呼び抗議

2019年11月26日(火)16時17分

中国外務省は25日、米議会が香港人権法案を可決したことを巡り、米国のテリー・ブランスタッド駐中国大使(写真)を呼んで内政干渉だと抗議した。2017年6月28日、北京の大使公邸前で撮影(2019年 ロイター/Thomas Peter)

[上海 26日 ロイター] - 中国外務省は25日、米議会が香港人権法案を可決したことを巡り、米国のテリー・ブランスタッド駐中国大使を呼んで内政干渉だと抗議した。

米議会上下両院は先週、中国が香港に高度の自治を保障する「一国二制度」を守っているかどうか米政府に毎年検証を求める「香港人権・民主主義法案」を可決。法案はトランプ氏が署名すれば成立する。

外務省がウェブサイトに掲載した声明によると、鄭沢光次官はブランスタッド氏に対して、米国は過ちを正し、香港や中国国内の問題への干渉を止めるよう求めた。

さらに、香港人権・民主主義法案の可決は暴力行為を後押しするとともに、深刻な国際法違反に相当し、国際関係の規範を損ねると批判。「中国は大きな憤りを伝えるとともに、断固として反対する」と述べた。

米国大使館の報道官は、ブランスタッド大使が鄭次官に対し、米国が香港の状況を「深刻な懸念をもって」注視していると表明したと明らかにした。

「あらゆる形の暴力や威嚇を非難すると大使は伝えた。さらに、純粋に自由で公正な選挙で多様な政治的見解が反映されるのが社会のあるべき姿と米国は信じていると説明した」と述べた。

*内容を追加しました。

ロイター
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