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政情混乱続くボリビア、前大統領支持者が警官隊と衝突

2019年11月14日(木)14時56分

 11月13日、南米ボリビアでモラレス前大統領を支持する数千人が首都ラパスに集まり、警官隊と衝突した。また、与党議員は、野党出身のアニェス上院副議長の暫定大統領就任を受け入れておらず、政情混乱が続いている。写真は警官隊ともみ合うデモ参加者。ラパスで撮影(2019年 ロイター/Carlos Garcia Rawlins)

[ラパス 13日 ロイター] - 南米ボリビアで13日、モラレス前大統領を支持する数千人が首都ラパスに集まり、警官隊と衝突した。また、与党議員は、野党出身のアニェス上院副議長の暫定大統領就任を受け入れておらず、政情混乱が続いている。

ボリビアでは、モラレス氏が10日、不正選挙疑惑で広がった抗議に押されて大統領職の辞任を表明。メキシコへと亡命した。

同国の憲法では大統領と副大統領が空席となった場合、上院議長が暫定的にその職務を引き継ぐことになっているが、サルバティエラ上院議長も10日、大統領、副大統領とともに辞任した。これを受けて、アニェス上院副議長が暫定大統領への就任を宣言した。

アニェス氏は憲法が定める継承順位に基づき、自身が暫定大統領に就任する権利があると主張。早急に新たな選挙を実施する方針を示すとともに、クーデターがモラレス氏が辞任に追い込んだとの見方を否定した。

一方、モラレス氏の支持者は、議会が同氏の辞任を正式に受理していないとし、アニェス氏の暫定大統領就任は無効だと主張している。サルバティエラ氏も13日、辞表が正式に受理されていないため、「まだ上院議員だ」と述べた。

サルバティエラ氏を含めたモラレス氏が率いた社会主義運動党(MAS)議員はこの日、政府庁舎に入ろうとし、警官隊に阻止された。

ラパス中心部では、近郊のエル・アルトから数千人のモラレス氏支持者が集結。一部が石を投げるなど暴徒化したため、警官隊が催涙弾を使って排除に乗り出した。

モラレス氏はメキシコ市で会見し「求めがあれば(ボリビアに)戻る準備はできている。ボリビアを平和な状態に戻すため、遅かれ早かれ戻るつもりだ」と述べた。

ロイター
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