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米共和党は弾劾調査に「より強い姿勢」で対抗を、トランプ氏要求
トランプ米大統領は21日、野党・民主党がウクライナ疑惑を巡り自身を弾劾するのは予想されていると述べた(2019年 ロイター/LEAH MILLIS)
[ワシントン 21日 ロイター] - トランプ米大統領は21日、野党・民主党がウクライナ疑惑を巡り自身を弾劾するのは予想されていると述べ、身内の共和党議員に対し、より強い姿勢で対抗するよう求めた。
トランプ氏はホワイトハウスで、下院民主党に弾劾されるのは予想された結論かとの記者団の質問に対し、その通りだと回答。「民主党はできるだけ早急に弾劾することを望んでいる」と述べた。また、民主党は団結しているため、民主党が進める弾劾調査に対し共和党は断固たる態度で臨む必要があるとの考えを示した。
「共和党はより強い姿勢で戦う必要がある。一部の議員はすばらしい戦いをしているが、民主党は選挙前に共和党を傷つけようとしており、さらに強い態度が必要だ」と述べた。
民主党のペロシ下院議長は、民主党が模索する可能性のある弾劾条項(正式な弾劾訴追)について手掛かりを与える可能性がある動画と「ファクトシート」を公表した。
民主党は、トランプ氏が自身のビジネスから利益を得ることで憲法の汚職防止条項に違反しているとも主張しており、この条項への違反も弾劾条項に盛り込まれる可能性がある。
トランプ大統領は、憲法の汚職防止条項は「まやかし」だと主張した。
さらに、大統領となったことで個人的に20億─50億ドルの損失を負ったとしたほか、来年の主要7カ国(G7)首脳会議を米フロリダ州にある自身が所有するゴルフリゾートで開催する計画を取りやめなければならなかったことに不満を示した。
トランプ氏は記者団に対し「事業経営を続けていれば富を築くことができた。私は非常にうまく経営していた。私にはすばらしい事業と最高の不動産がある」と述べた。
*内容を追加しました。