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ゴルバチョフ氏、米ロに核軍縮協議呼びかけ INF条約失効に危機感

2019年10月18日(金)19時19分

10月18日、ソ連最後の指導者だったミハイル・ゴルバチョフ氏は、世界は政治の軍事化に向かっていると警告し、ロシアと米国に対し、核兵器管理に向けた協議を早急に行うよう呼びかけた。写真は5月、モスクワの赤の広場で行われた戦勝記念日の式典に出席したゴルバチョフ氏(2019年 ロイター/Maxim Shemetov)

[モスクワ 18日 ロイター] - ソ連最後の指導者だったミハイル・ゴルバチョフ氏は18日、世界は政治の軍事化に向かっていると警告し、ロシアと米国に対し、核兵器管理に向けた協議を早急に行うよう呼びかけた。

ゴルバチョフ氏は、ソ連共産党書記長として、民主的な改革を推し進めて冷戦終結に導いた。1980年代に米と締結した中距離核戦力(INF)廃棄条約は2カ月前に失効した。

ゴルバチョフ氏は、ロシア紙イズベスチアに対し「危険なトレンドがみられる。2人挙げることができる。この2人は、国際法を無視し、世界の政治を軍事化している」と指摘した。

ロシアと米のもう一つの核軍縮条約である新戦略兵器削減条約(新START)は2021年に期限切れとなるが、延長されるかどうかは不透明な情勢。

ゴルバチョフ氏は、INF条約の失効で、米ロの対話が一段と喫緊な課題となったと指摘。

「この条約は戦略的安定にとって最も重要な柱だったということになる。われわれは、条約失効が戦争の脅威に発展しないよう、対話する必要がある」と述べた。

ロイター
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