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米裁判所、トランプ政権にCNN記者の入庁証回復を命令
11月16日、米CNNテレビがジム・アコスタ記者(左)のホワイトハウス入庁許可証が停止されたことは不当としてトランプ政権を相手取り提訴していた問題で、米裁判所は16日、入庁許可証の一時的な回復を命じた。ホワイトハウスで7日に行われた記者会見で撮影(2018年 ロイター/JONATHAN ERNST)
[ワシントン 16日 ロイター] - 米CNNテレビが同社のジム・アコスタ記者のホワイトハウス入庁許可証が停止されたことは不当としてトランプ政権を相手取り提訴していた問題で、首都ワシントンの連邦地裁は16日、入庁許可証の一時的な回復を命じた。
地裁のティモシー・ケリー判事は、係争中はアコスタ記者の入庁許可証を回復するよう命じた。
CNNテレビは同問題を巡り13日に提訴。声明で「アコスタ記者への入庁許可証返還を直ちに命じるよう裁判所に要請した」としていた。
トランプ米大統領は「ルールや規制を守らなければ、最終的には法定で争うことになり、われわれが勝利する」と強調した。
CNNは訴訟で、ホワイトハウスによる入庁許可証の停止は、言論や報道の自由を定めた合衆国憲法修正第1条や、正当な法的手続きを通じた公平な扱いに関する条項に違反していると主張している。
地裁判事は第1条には言及せず、正当な法的手続きに焦点を当てた。
政権の弁護団は、アコスタ氏はトランプ氏への批判で処罰されたのではなく、記者会見での不適切な行動で処罰されたとしている。
地裁判事は、アコスタ氏からマイクを取りあげようとしたホワイトハウスの職員に同氏が触れたことを理由に入庁証を停止したとのサンダース報道官の当初の説明について「真実でない可能性が高く、少なくとも疑わしい証拠に基づいている」と説明した。
アコスタ氏は中間選挙を受けた7日のトランプ氏の記者会見で質問した際、マイクを取り返そうとした女性スタッフをさえぎる姿がビデオで確認されている。サンダース領報道官は、この行為を「まったく容認できない」と非難。その後ホワイトハウスは同記者の入庁許可証を停止した。
*内容を追加します。